6/29 エクスマキナと蓮實重彦さん

こんばんは、きりんです。
いまグループ通話でコアラ君のシナリオを始めようとしているところです。
先ほど通話を始めたのですが、なんとコアラ君の1人暮らしの家にゴキブリが現れました。
リアルタイムで。いまコアラ君が倒そうとしています。さてどうなるかな。。


今日はノベル風リプレイは書かずに、蓮實重彦さんが文学賞を受賞した後の、インタビューを見て思ったことを書きます。超今更。

 

 

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蓮實重彦さんの経歴については省略させていただきますが、三島由紀夫賞を受賞した2年前に「ボヴァリー夫人論」を出版されています。今回の受賞作は「伯爵夫人」という戦時中が舞台の作品だそうです。僕は読んでいません。いずれ読みます。すいません。


で、今回蓮實さんのインタビューでは、その対応が問題になってました。
三島由紀夫賞をもらったことに対して、なにやら不本意だと。じゃあもらうなって皆が思ったと思います。僕もそこについては想像でしか語れませんが、とにかく思ったことを書きます。


蓮實さんは、自分の作品を「相対的に優れた作品」でしかないと語っていました。そして、自分の作品が「知的操作」をしたものにすぎないとも。で、この賞を自分が受賞したことが日本の文学にとって悲観的だとおっしゃってました。
蓮實さんは長年文学を研究していた方です。自分も大学で文学を研究していましたが、いろんな作品について、何故そのような作品が生まれたか、どうしてそのように書かれたか、なんでその舞台になったか、どうしてそういう語り口になったか、とかそういうことを研究していると、どういう作品が良いとされる作品か、ということがだんだんわかってくるんじゃないかと思います。
で、それを組み合わせることが「知的操作」なのだと思います。さらに、その作品は「相対的に優れた作品」でしかないと。僕は「知的操作で生まれた作品は相対的に優れた作品でしかない」と言っているように聞こえました。だからこそ日本の文学を憂いていると。
つまり、「知的操作」では「傑作」が生まれないと。そう言っているように聞こえました。


そう考えてしまうと、僕には蓮實重彦さんが本当に日本の文学界を憂いているように聞えてしかたがなかったです。それに憤っていたんじゃないですかね。


でも、なんで賞取ったのか問題はまだ残ります。多分いろいろ考えられるんですけど、2年前に発刊した「ボヴァリー夫人論」の知名度をあげたかったというのもあると思います。
最近「エクスマキナ」という映画がとても見たくて、心って本当に人間しかもたないのだろうか、、、とか考えていたからこその結論なのかもしれないですが、蓮實重彦さんが人間の心とか意思とか、そう言ったものを肯定しているように感じて嬉しくなりました。


そんなかんじで。アツくなってしまいました。
ちなみに、コアラ君はゴキブリを見失いました。
きりんでした。それでは。