5/20 びっくりするほどゆートピア

こんばんは、きりんです。今日も夕方時間が空いたのでズートピア見てきました。
以下ネタバレ含むと思われます。

 

 

 

ズートピア、やっぱり世界観の構想は流石ですよね…。電車のドアが動物の大きさ別に分かれているところや、キリンにドリンク渡すエアシューター、各々の動物用の専用通路、各々の動物用の国、とくにネズミの国の(ハハッの国ではないです)空中通路が好きでした。他にもきになるところはたくさんあって、例えば食事はどうしているんだろうとか、生殖活動はどうなってるのとか、出てこなかったので鳥類や魚などはどうやって生息しているのだろうとか、あと十字架きってるシロクマがいたけどあの世界での宗教観はどうなってるんだろうとか、いろいろ気になりました。設定資料集とかあったらとても面白い読み物だとおもう。

 

んで、動物が主人公で肉食動物と草食動物の共存、というテーマが大元にあり、ここから人間はどうなんだろうって考えさせる作品なんだろうと思いました。人種の違いとか身分の違いとか。肌の色が違うだけで生物が違うと思われていた時代もあったそうですよ、教師の人から聞いたことなので真偽は定かでありませんが。あと身分差ですね。その種別の動物として生まれたからできる仕事が定まっている、とか。きっとこれは同時に性別のことも含んでします。でも人間でもそうですよね、スタートラインが全く同じわけではないので同じ人間でも本当に種族が違うほど差はあるのでしょうね。今では片方の性だけが出来る仕事なんていうのも減ってきてはいるのでしょうけど、昔は完全に定まっていたみたいですしね。あと主人公がズートピアに来る時、あれ完全に上京ですよね。

 


主人公の両親も相棒も自分の立場に妥協して満足すればハッピーさみたいな、そういうスタンスで
まあそれも間違ってはいないし一つの正論だとおもうのですが、それをなんとかしようよ!ってなんとかする主人公のお話で、人間で同じことをやると成功した人の物語って選ばれた人だけが参加できるシンデレラストーリーになるけど、それを動物でやるからエンタメになるのかなとか思いました。

 

つーか後ろの席の奴が座席を蹴りまくるので平常心を保つのが大変でした。周りに迷惑かける奴は映画館くるんじゃねえよ!と思ってました。

 

ズートピア、問題定義としてはいいかもしれないけれど、その先の解決みたいなものが一切描かれていないし、個人的にはそこが残念に思ってしまいました。その問題定義もありふれたものばかりで、きっと僕がまだまだ読み取れていないのですが、それでも作品としてはその先を見せて欲しかったと思いました。答えはきっと、満足できないのならがんばってなんとかするってそれにしかならないんだろうけど…
確かに、人間のことを考えるなら一度人間から離れて外の常識から人間という種族を見てみる、というのは一つの手法ではあると思いますが、でもズートピアは動物が人間の世界観で生きていたら、にプラスして動物界の常識、を合わせたものなので、完全にエンタメとして楽しむのがいいんでしょうね。

 

最初に「夢」とか「種族」とか、そういう重たいテーマを持ってきているので、考えさせに来る作品なのかなあと身構えていたら、いまやっと主人公の姿をみて自分たちもがんばろうってなる応援ストーリーなんだと気がつきました。いまようやく気がついて、これは雑念を無しにもう一度見に行かねばならない、と思っています。ズートピア二回見に行った友人の気持ちがわかりました。これ絶対に2度目の方が楽しめると思う。くやしい!

 

なんか物事をそのまま楽しむということができなくなっていることに深く反省したきりんでした。映画館ではマナーを守りましょう。マジで。それでは。